稲村ジェーン効果

私が勝手に名前を付けて,勝手に言っている心理学用語に「稲村ジェーン効果」というのがあります。これを語り出すと長いんですわ。けど語る。

話はさかのぼって大学生時代,友人が深夜の映画館のチケットもぎのバイトをしてました。客が少ない時間帯や人気のない映画などでは,人目を盗んでよくただで入れてくれました。
1990年,サザンオールスターズ桑田佳祐監督作品「稲村ジェーン」が公開されました。
私としては全然興味もないし,どうせおもしろくないに違いないと思っていました。しかし,理由は忘れましたがその映画を意志に反して見に行かなくてはならなくなりました。
結果は,「おもしろかったじゃん。」でした。
しかし,よく考えると映画としてのおもしろさや完成度はそんなに高いとは思いません。
なぜ,なぜおもしろかったのでしょうか?
それは,私が映画のおもしろさを全く期待しておらず,おもしろくない映画として見に行ったからです。
映画としてのおもしろさが,仮に40点だったとします。
私が,どうせ20点ぐらいの映画だろうという気持ちで映画を見ると,
40点−20点=20点
私の気持ちの中では,20点プラスでおもしろい部類に入ってしまいます。
逆に,前評判等でものすごく期待していった映画がおもしろくなかったと思うのは,逆の作用が働いているのです。

まあ,そんなことを考えたきっかけの映画名をとって「稲村ジェーン効果」と呼んでいるわけです。正式な心理学用語があるかもしれませんが別にいいです。お目当てでない同時上映の映画の方がおもしろかったというのは,まさに「稲村ジェーン効果」なのです。


で,何が言いたいかというと,今度の「ガンダム00」も全然期待してないから,「意外とおもしろかったりしてー」と思ったということです。